前立腺肥大と前立腺がん
正常・異常の見かた
検査には「直腸内指診」「X線検査」「膀胱鏡検査」などがあり、直腸内指診
で前立腺が大きくなっていたら前立腺肥大です。また、前立腺が硬くて表面
に凹凸があったりしたら前立腺がんの恐れがあります。この種の検査は医師の
診断でなければわかりませんが、前立腺肥大の場合、初期症状で尿の回数や出
かたが異常になりますので、おかしいなと思ったらすぐにでも詳しい検査を受
けてください。一方、前立腺がんの場合は自覚症状がほとんどありませんので、
直腸内指診などの早期受診が肝心です。
考えられる主な病気
前立腺肥大の場合、肥大が進むと、膀胱に尿が残る「残尿」が起こり、残尿が
増えると「腎盂腎炎」「腎不全」「尿毒症」を引き起こす可能性があります。
子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症の検査
主な検査の内容
「内心」と「超音波断層法」を行います。超音波断層法とは、検査前に水を飲
んで膀胱に尿を満たし、超音波をあてて筋腫の大きさや位置、状態を見る方法
で、とくに子宮筋腫の診断に有効とされています。
病気別にみられる症状
・ 子宮筋腫…これは子宮に腫瘍ができる病気のことで、症状はできる個所に
よって違い、「月経過多」「貧血」「月経困難」などがみられます。
・ 子宮内膜症…「月経時の腹痛」「下腹部痛」「下痢」「便秘」など。悪化
すると「不妊症」や「卵巣のう腫」の原因になります。
・ 子宮腺筋症…内幕の細胞が子宮の筋肉内に入って起こる病気で、若い女性
にもみられます。症状は子宮筋腫と似ています。
卵巣のう腫・卵巣がんの検査
主な検査の内容
卵巣のう腫は年齢に関係なくできる卵巣の腫瘍で、これが悪性になるとがん
になります。検査はまず、「内診」が行われ、卵巣が鶏卵大の大きさ以上で
あれば、のう腫かがんが疑われます。そして、さらに「超音波」「MRI」
などの詳しい検査で異常が見られた場合は開腹して病理学的検査を行い、が
んの疑いがあれば両側の卵巣と子宮を切り取らなければなりません。その他
の検査としては、腫瘍が良性か悪性かを判断する方法として「血沈」「LDH」
や「CEA」「CA―125」などの腫瘍マーカー検査(オプション検査)があります。
一般的にみられる症状
卵巣のう腫・卵巣がんともに「腹部の張り」「腹部の痛み」「便秘」「尿が近
くなる」などがみられますが、これらの症状は日常よくあることで、余程のこ
とでもないかぎり自ら受診することはありません。ですから、これらの病気を
早期発見するためにも必ず年二回は検査を受けましょう。
乳がんの検査
主な検査の内容
まず、「触診」によってしこりの大きさ、かたち、硬さなどを診断しますが、
しこりが小さすぎて判断できないときは診断として「X腺検査」「超音波検査」
「細胞診」なども行います。そして最終的にがん細胞があることを証明するた
めに、しこりから細胞の一部をとって調べる生検(試験切除)が行われます。
自己チェックのしかた
乳がんはほかのがんと違って比較的早期発見が可能な病気です。心配な方は以
下の点に注意して、定期的に自己チェックすることをおすすめします。
・ 左右の乳房のサイズに大きな違いはありませんか。
・ とくに盛り上がった部分はありませんか。
・ 指で皮膚をつまんだ時、または手をあげた時、えくぼ状にへこんだりしませんか。
・ 発赤、腫脹はありませんか。
・ 乳頭の変形、牽引、陥没、びらんなどはみられませんか。
・ 触れてみて,硬く凹凸のあるしこりができていませんか。
以上のチェックから、しこりなどの気になる症状がみられたら早めに詳しい検査を
受けましょう。
子宮がんの検査
主な検査の内容
子宮がんの検査は、最初に子宮膣部や子宮頚管内の細胞をとって調べる「細胞
診」を行います。そして細胞診で次頁V以上の結果が出た場合は、局部細胞を
10倍内外に拡大して見る「コルポスコープ検査」、そして最終的には、がん
の疑いがある部分の組織を採取する「組織診」で結果が示されます。
正常・異常の見かた
細胞診の検査結果は次の五段階で示され、後の段階になればなるほどそれだけ
がんの疑いが濃いということです。
T異型細胞は認められない
U異型細胞の所見を認めるが、悪性の証拠がない
V悪性の疑いはあるが、悪性とは判定できない
W悪性の疑いが濃厚である
X悪性と断定